うりずんとは

重い障がいを持つ子ども
家族が楽しく安心して
過ごせるために

うりずんは、特定非営利活動法人(認定NPO法人)として、医療に頼らないと生きていけない重い障がい児者とその家族の当たり前の生活を支援するために、日中のお預かり・自宅での見守り・外出のお手伝いなどのプログラムを提供しています。

施設の外観と内観

ビジョン

障がいのある人もない人も
共に助け合える社会

ミッション

重い障がいを持つ子どもと家族が
自分らしい生活を送るために
必要で良質なサービス・仕組みをつくり、

人材を育成し、必要な提言を行う。

うりずん誕生のストーリー

3時間以上続けて
眠ることができない
子育てを想像できますか。


うりずんは、ひばりクリニック院長の髙橋昭彦を中心とした研究事業から始まりました。

ひばりクリニック院長がいつものように在宅医療に出かけたある日のこと。

人工呼吸器管理が必要なお子さんのお母さんが体調不良により介護をすることが出来ず
代わりにお父さんが仕事を休んで介護をするという現実を目の当たりにしました。

日々、痰が詰まって窒息しないか、呼吸器の回路が外れていないか、など
片時も目が離せない状況のわが子のために介護にあたるご両親

一方で、経管栄養・気管切開・人工呼吸器など「医療的ケア」が必要になればなるほど
使える障害福祉のサービスは減っていき、預けられる場所も無いに等しい現状

そんなご家族のために出来ることはないのか。
そんな思いから「うりずん」は誕生しました。

うりずん 名前の由来

うりずんとは、「潤う」と水が土にしみとおる「染む」からなる言葉で、沖縄の若夏を表します。さわやかな南風が吹き、野山は緑にあふれます。うりずんのように優しい風に包まれて、ゆったりとした時間を過ごして欲しいという思いから名付けました。

うりずん ロゴマーク

作成者:吉新春久氏(ひばりクリニックのロゴも作ってくださった方です)全体的には「うりずん」の「う」と「り」を表したデザインです。「うりずん」の太陽(レッド)、空(スカイブルー)、新緑(グリーン)、海(マリンブルー)がデイゴの花(沖縄県の県花)をダイナミックかつ優しくサポートしています。そして、ウェーブ形状は”波”と”風”で、アクティブで限りない発展性を表しています。

うりずん モットー 「安全・安心・楽しい」

私たちは、子どもたちをただ預かるのではありません。医療的に安全に預かるだけでなく、お友だちやスタッフと楽しい遊びの中で、成長を促せるよう療育面にも力を入れています。子どもたちがストレスなく楽しい、笑顔がいっぱいのケアを大切にしています。

理事長メッセージ

医療の進歩により多くの幼い命が救われる一方で、人工呼吸器、気管切開、経管栄養、酸素吸入などの医療的ケアが必要な子ども「医療的ケア児」が増えています。地域で暮らす20歳未満の医療的ケア児は、約2万人。しかし、医療的ケア児と家族が、当たり前に暮らせる社会にはなっていません。何かできることはないかと「うりずん」は誕生し、2008年6月より日中のお預かりを始めました。

うりずんをスタートしてから、何度か国の制度の改正もあり、医療的ケア児に対する体制は少しずつ整いつつあります。しかし一方で、ただ医療的ケアだけをしていればいいわけではありません。その先の「家族の当たり前の暮らし」を目指す必要があります。日々その子たちが共に暮らす家族、親やきょうだいもまるごと支援できるようなしくみがないと、家族全体としての幸せには行きつきません

「おはよう」と起きてから「おやすみなさい」と眠りにつく1日の流れがあるとすると、医療的ケアや重い障がいのあるお子さんは、そうではない子に比べて3倍、5倍、10倍の人手と時間がかかります。親御さんが泣きながら介護するのも、お子さんだけが幸せなのも違います。「みんなが幸せ」であることが大切なのではないでしょうか。

医療的ケアが必要なご本人だけでなく、そのきょうだいやお父さんお母さん、家族の皆さんが「当たり前の普通」を同じようにできた時、緊張が解けるというか、まるで雪が解けるように、ふわっといいなあと思ってもらえる。その瞬間が嬉しいです

必要なことをやっていくと、その先にまた課題が見えてきます。障害児から障害者となった若者たちの自立をどう保障していくのか。医療的ケアがなくても、さまざまな家庭状況で社会的支援が必要な子どもたちの存在も気がかりです。
うりずんはこれからも、障がいのある人もない人も共に助け合える社会を目指して、人材育成と、必要な活動を行っていきます。

認定NPO法人うりずん
理事長 髙橋 昭彦

認定NPO法人うりずん
理事長 髙橋 昭彦

理事長プロフィール

髙橋 昭彦(たかはし あきひこ)

滋賀県長浜市出身
ひばりクリニック院長
認定特定非営利活動法人うりずん理事長
栃木県医療的ケア児等支援センターくくるんセンター長
日本小児科学会認定 小児科専門医

(略歴)
1985年:自治医科大学医学部卒業 出身地の滋賀県で10年地域医療に従事
2002年:ひばりクリニック開業 院長

2007年:人工呼吸器をつけた子どもの預かりを研究事業で行う
2008年:日中一時支援「うりずん」開所
2012年:特定非営利活動法人うりずん設立 理事長
2014年:第10回ヘルシーソサエティ賞 受賞
2016年:日本医師会 第4回赤ひげ大賞 受賞
2022年:栃木県医療的ケア児等支援センターくくるん開所 センター長
/日本小児科学会専門医/日本プライマリ・ケア連合学会指導医・認定医

(著書)
こうすればうまくいく 在宅緩和ケアハンドブック 改訂3版(中央医学社).2019(編・共著)

〒321-2116
栃木県宇都宮市徳次郎町365-1
》GoogleMap
電話:028-601-7733 
FAX:028-665-7744
お問い合わせ受付時間:9:00〜17:00 日祝休